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ムッシュ タカハシのこと
妻と二人で、国内外に旅行をするのですが、恐らく他の多くの方々とは少し違った旅行をしていると思います。目的地を一箇所に定める。そして歩き回る。歩くから当然行ける場所が少ない。少ないから何度も行く。
こんな旅のスタイルが定着してしまったのです。所謂、定点観測型旅行。フランス・パリでも歩く速さで景色を見る。何度も見る。ホント何度も行くのです。意外とこれが面白い。変わるものと変わらないもの、変えられないもののバランス、本当にパリは興味深い街だと思います。
そんな超ゆっくりパリ旅行も3度目になった2012年。妻が「そろそろ他のフランスも見たい」と言い出しました。「どこへ」と私。すると、「モン・サン・ミシェル!」と。
その年の10月の現地ツアーで「日帰りモン・サン・ミッシェル」を申し込みました。
パリからモン・サン・ミシェル(以下LMSM)まではおよそ300km。高速ぶっ飛ばしても3時間以上かかる日帰りとしては結構長丁場のツアーです。
バスの中でこれから向かうLMSMについての予習を始めることになります。
勘の悪い我々でも薄々理解してました。「このガイドさん、違うぞ」と。なんだろう?この淀みない解説、圧倒的情報量。しかも其処彼処に伏線が張ってあって、脳みそが「聞き逃すな!」「居眠りしている場合じゃないぞ」と。
実際に見るLMSMはガイドさんの解説と上手に混ざり合い、まさに荘厳な雰囲気の中、何百年という時間さえも辿ることが出来ました。
これがタカハシさんとの邂逅。奇跡ですね。パリに行く目的の一つになりました。聞いて楽しい、見て楽しい。そして行って楽しい。
個人的に「ツボ」にハマったのが、ルーヴル美術館見学でした。ギリシャ〜ローマ彫刻から、モナ・リザまでの「解説付き」見学。仏教芸術にも通じるギリシャやローマの「両性具有」宗教的「中性」の話やサモトラケのニケのミステリー。そしてモナ・リザの部屋へ続く聖母子像〜宗教画の廊下。ルーヴルの学芸員たちが長い年月をかけた壮大な「仕掛け」のヒントをもらいながら、気がつけば「ああ、そういうことか」と。そして自然にモナ・リザの前に立っている。振り向け圧巻の「カナの婚礼」へ。幾つもの奇跡が混ざり合う空間。
そんな、好奇心をくすぐる旅にいざなってくれる「ガイド」がタカハシさんです。
昨年「個人的にガイドをしてもらえないだろうか」と相談しました。タカハシさんの答えは「よろこんで」。
旅のお題はタカハシさんと私それぞれで提案することにして、私からは「ル・コルビュジエの作品」見学を、タカハシさんからはその年のルーヴル美術館の特別展、「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」ヲ中心にした美術館の観覧をご提案いただきました。
ル・コルビュジエの建物。初めてルーヴル美術館やオルセー美術館に行った時と同じ「鳥肌」でした。「サヴォワ邸」では余りのザワザワ感でタカハシさんの解説がほぼ聞こえていませんでした(笑)
更にエクトール・ギマールのアパルトマン「カステル・ベランジェ」へ案内してもらい、それまでのうっすらした疑問が解けたり、プラチナチケットになった「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」で一緒にびっくりしたり、マルモッタン美術館ではほぼ貸切状態でクロード・モネの作品を見ることが出来たり、この時の旅行は忘れることはできないでしょう。
何だろう? 私たちにとってタカハシさんは魔法使いのような人なのです。
やっと巡り会えたというのが実感です。旅のスタイルや、観光の目的は千差万別です。もしもフランスやパリの文化芸術や風俗に「疑問」を抱いて行くのなら、もしかするとタカハシさんが「解」の一つを探してくれるかもしれません。是非楽しんでください。 (50代、男性、会社役員、東京在住)
フランス政府公認ガイド高橋さんならではの情報を色々教えてもらえたので、大変満足な旅行になりました。とても私達だけでは行けない様なロマネ・コンティ見学へもスムーズに案内して頂き、現地では英語がわからないフランス人も多かったので、フランス語の話せる人がいるのといないのとでは安心感も違いました。ガイドをお願いしていない日でも、何かあったらいつでも連絡してくださいと言って頂いたのも心強かったです。
個人ガイドをお探しの方で、時間を有効に使いたいと思っている方にとてもおすすめです。またパリに行く時は、ぜひ宜しくお願いします。
(20代、女性、美容クリニック経営、ドバイ在住)
フランスの歴史だけでなくワイナリーや修道院の事など分かりやすい説明をして頂きありがとうございました。
美術館では角度やその背景など、見方を変えることで考えさせられるものがありました。
他にも高橋さんの説明の仕方、興味の引きそうな事を分かりやすく説明することなど、今後に活かせていけたらと思いました。
大変ありがとうございました。 (30代、男性、Japanese レストラン シェフ、ドバイ在住)